血管迷走神経反射がめまいの原因と考えられた6症例における起立試験の検討
「はじめに」自律神経の異常によりめまいが起こることは以前より指摘されており, その診断にはSchellong testとHead up tilt test(以下HUTと略す)が活用されている1)~3). 自律神経の異常により生じるめまい疾患の一つである血管迷走神経反射(Vasovagal reflex, 以下VVRと略す)の診断にはHUTを活用することが多いが1)4)~11), VVR患者におけるSchellong testとHUTの結果を比較した報告はない. 今回VVRが原因と考えられためまいの6症例を対象に, Schellong testとHUTを実施し, その結果を比較検討した. 「対象...
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Published in: | めまい平衡医学 Vol. 62; no. 2; pp. 75 - 82 |
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Main Authors: | , , , |
Format: | Journal Article |
Language: | Japanese |
Published: |
日本めまい平衡医学会
01-04-2003
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Summary: | 「はじめに」自律神経の異常によりめまいが起こることは以前より指摘されており, その診断にはSchellong testとHead up tilt test(以下HUTと略す)が活用されている1)~3). 自律神経の異常により生じるめまい疾患の一つである血管迷走神経反射(Vasovagal reflex, 以下VVRと略す)の診断にはHUTを活用することが多いが1)4)~11), VVR患者におけるSchellong testとHUTの結果を比較した報告はない. 今回VVRが原因と考えられためまいの6症例を対象に, Schellong testとHUTを実施し, その結果を比較検討した. 「対象」順天堂伊豆長岡病院および順天堂浦安病院耳鼻咽喉科を受診しためまい患者でVVRがめまいの原因として診断されたのは6症例で平均年齢25.5歳であった. そのうち男性が11歳, 13歳, 26歳の3人で平均年齢は16.7歳. |
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ISSN: | 0385-5716 |