日本核医学会「診断用放射性医薬品の臨床評価ガイドライン」の解説(3) 日本核医学会のガイドライン案について

「はじめに」日本核医学会では, 平成14年から「放射性医薬品臨床評価ガイドライン作成委員会」の活動を継続し, 平成17年日本核医学会学術総会にて「診断用放射性医薬品の臨床評価ガイドライン案」を公表した1). ガイドライン作成委員会では, 臨床評価ガイドライン作成の背景や解決すべき課題を明確にし, 本GL案に示す診断用放射性医薬品の臨床評価の基本的な考え方に関する理解を深めることを目的として, その解説を3回のシリーズとして核医学会誌に掲載することとした. 第1回2)では, 診断用放射性医薬品の臨床評価の考え方として, 画像診断の診断性能評価におけるバイアスの排除, および, 新しい診断技術の有...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in:核医学 Vol. 47; no. 2; pp. 145 - 152
Main Authors: 佐治英郎, 大西良浩, 日本核医学会放射性医薬品臨床評価ガイドライン作成委員会
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 日本核医学会 31-05-2010
Online Access:Get full text
Tags: Add Tag
No Tags, Be the first to tag this record!
Description
Summary:「はじめに」日本核医学会では, 平成14年から「放射性医薬品臨床評価ガイドライン作成委員会」の活動を継続し, 平成17年日本核医学会学術総会にて「診断用放射性医薬品の臨床評価ガイドライン案」を公表した1). ガイドライン作成委員会では, 臨床評価ガイドライン作成の背景や解決すべき課題を明確にし, 本GL案に示す診断用放射性医薬品の臨床評価の基本的な考え方に関する理解を深めることを目的として, その解説を3回のシリーズとして核医学会誌に掲載することとした. 第1回2)では, 診断用放射性医薬品の臨床評価の考え方として, 画像診断の診断性能評価におけるバイアスの排除, および, 新しい診断技術の有効性を評価する枠組みについて紹介した. 第2回3)では, 有効性の臨床評価に関して欧米の画像診断薬開発ガイダンスの内容を紹介した. 第3回の本稿では, シリーズ第1回および第2回の内容を前提として「診断用放射性医薬品の臨床評価ガイドライン案」(以下, 本GL案という)における有効性の考え方と特徴的な内容を紹介したい.
ISSN:0022-7854