ラブレ菌(Lactobacillus brevis subsp. coagulans)を中心とした複合素材によるin vitroにおける免疫賦活作用の検証
「目的」Lactobacillus brevis subsp. coagulans(ラブレ菌;LB菌)はすぐき漬けから分離された乳酸菌で, ヒトでは本菌摂取によるIFN-α産生能やNK活性を高めることが報告されている. また近年では, 死菌体や乳酸菌生成物質による腸管免疫活性作用や整腸作用が注目されているが, それらを組み合わせた研究はあまりされていない. 我々は, LB菌に乳酸菌発酵生成物やその他の菌を組み合わせることに着目し, その場合の免疫賦活作用について検討した. 「方法」BALB/cマウスの脾臓細胞を調製し, そこにLB菌末, Bacillus subtillis(BS菌, 納豆から...
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Published in: | 腸内細菌学雑誌 Vol. 21; no. 2; p. 78 |
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Main Authors: | , , , , , |
Format: | Journal Article |
Language: | Japanese |
Published: |
日本ビフィズス菌センター
01-04-2007
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Summary: | 「目的」Lactobacillus brevis subsp. coagulans(ラブレ菌;LB菌)はすぐき漬けから分離された乳酸菌で, ヒトでは本菌摂取によるIFN-α産生能やNK活性を高めることが報告されている. また近年では, 死菌体や乳酸菌生成物質による腸管免疫活性作用や整腸作用が注目されているが, それらを組み合わせた研究はあまりされていない. 我々は, LB菌に乳酸菌発酵生成物やその他の菌を組み合わせることに着目し, その場合の免疫賦活作用について検討した. 「方法」BALB/cマウスの脾臓細胞を調製し, そこにLB菌末, Bacillus subtillis(BS菌, 納豆から分離)末およびLactobacillus plantarum(LP菌, キムチから分離)を用いた培養物を, 単独または複合して添加し96穴プレートにて24時間培養した. 培養後, 上清中の各種サイトカイン産生量をELISA法により測定した. 「結果」LB菌末単独刺激ではマウス脾臓細胞からのIFN-γおよびTNF-α産生能が上昇した. BS菌末およびLP菌培養物についても単独刺激では同様にIFN-γおよびTNF-α産生能が上昇した. |
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ISSN: | 1343-0882 |