Fosfomycinのアレルギー誘発能に関する基礎的研究 (1)
Fosfomycin (FOM) の抗原性を再確認するために種々の方法で実験動物に免疫し, 以下の結果を得た。 FOMはhuman semm albumin (HSA) およびascaris suu mextract (Ase) とconlugateして得られたcoupling抗原, および製剤単独を抗原としてadjuvantとともにマウスとモルモットに感作した。 FOMの免疫で得られた抗体は, 対照として使用したbenzylpenicillinとcephalothinで得られた抗体に比べPCA値が低いとともに対照群に対して交差反応性を示さない特異的抗体であった。 また, 製剤単独の免疫では抗...
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Published in: | CHEMOTHERAPY Vol. 36; no. 5; pp. 397 - 402 |
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Format: | Journal Article |
Language: | Japanese |
Published: |
公益社団法人 日本化学療法学会
25-05-1988
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Summary: | Fosfomycin (FOM) の抗原性を再確認するために種々の方法で実験動物に免疫し, 以下の結果を得た。 FOMはhuman semm albumin (HSA) およびascaris suu mextract (Ase) とconlugateして得られたcoupling抗原, および製剤単独を抗原としてadjuvantとともにマウスとモルモットに感作した。 FOMの免疫で得られた抗体は, 対照として使用したbenzylpenicillinとcephalothinで得られた抗体に比べPCA値が低いとともに対照群に対して交差反応性を示さない特異的抗体であった。 また, 製剤単独の免疫では抗体産生は認められなかった。 さらに, 能動感作されたモルモットに抗原液を静脈注射しanaphylactic shockの誘発実験の結果, 対照薬剤は10例中3~6例がショック死したのに比べFOM群は全例が生存した。 以上の結果からFOMは明らかに抗原性の低い薬剤であることが実験動物で確認された。 |
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ISSN: | 0009-3165 1884-5894 |
DOI: | 10.11250/chemotherapy1953.36.397 |