APCIダイレクトプローブTOF/MSを用いた油脂加工食品の検討

植物性油脂,動物性油脂および乳脂肪は,赤外吸収スペクトルは同様なパターンを示し,識別が困難である.これらの油脂について,APCIダイレクトプローブをイオン源としたTOF/MSにより,簡単かつ迅速に直接分析する方法を検討した.本法を用いることにより,数mgの微量な試料でも,マススペクトルパターンおよびステロール由来のイオンを詳細に観察することで識別することが可能であった.また,バター,チーズ,チョコレートなどの油脂加工食品について分析した結果,原料油脂由来のスペクトルパターンや特有成分のイオンを確認することができた....

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Published in:Shokuhin eiseigaku zasshi Vol. 57; no. 5; pp. 160 - 165
Main Authors: 伊藤, 志保美, 近宗, 雅人, 猪之鼻, 修一, 藤田, 和弘
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 公益社団法人 日本食品衛生学会 25-10-2016
日本食品衛生学会
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Description
Summary:植物性油脂,動物性油脂および乳脂肪は,赤外吸収スペクトルは同様なパターンを示し,識別が困難である.これらの油脂について,APCIダイレクトプローブをイオン源としたTOF/MSにより,簡単かつ迅速に直接分析する方法を検討した.本法を用いることにより,数mgの微量な試料でも,マススペクトルパターンおよびステロール由来のイオンを詳細に観察することで識別することが可能であった.また,バター,チーズ,チョコレートなどの油脂加工食品について分析した結果,原料油脂由来のスペクトルパターンや特有成分のイオンを確認することができた.
Bibliography:903379
ZZ00009680
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.57.160