ポリマー系カートリッジおよび金属キレートクロマトグラフィーを用いた高速液体クロマトグラフィーによる濃厚色蜂蜜中のテトラサイクリン系抗生物質の残留分析法

濃厚色蜂蜜中のテトラサイクリン系抗生物質(TCs)の残留分析法を開発した.試料中から0.01 mol/L EDTA-2Na含有マキルベン緩衝液(pH 4.0)によりTCsを抽出し,ポリマー系カートリッジ(GL-Pak PLS-2)および銅イオンを介した金属キレートアフィニティークロマトグラフィーにより精製を行った後,蛍光検出器を装着した高速液体クロマトグラフにより測定した.分析法の評価のために,最も濃厚色であるそば由来の蜂蜜を用いて,オキシテトラサイクリン(OTC),テトラサイクリン(TC)およびクロルテトラサイクリン(CTC)について,各3濃度による添加回収実験を行った.その結果,すべての添...

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Published in:Shokuhin eiseigaku zasshi Vol. 49; no. 3; pp. 196 - 203
Main Authors: 藤田, 和弘, 伊藤, 裕信, 石原, 三知代, 犬飼, 沙知, 田中, 廣行, 谷口, 誠
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 公益社団法人 日本食品衛生学会 2008
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Description
Summary:濃厚色蜂蜜中のテトラサイクリン系抗生物質(TCs)の残留分析法を開発した.試料中から0.01 mol/L EDTA-2Na含有マキルベン緩衝液(pH 4.0)によりTCsを抽出し,ポリマー系カートリッジ(GL-Pak PLS-2)および銅イオンを介した金属キレートアフィニティークロマトグラフィーにより精製を行った後,蛍光検出器を装着した高速液体クロマトグラフにより測定した.分析法の評価のために,最も濃厚色であるそば由来の蜂蜜を用いて,オキシテトラサイクリン(OTC),テトラサイクリン(TC)およびクロルテトラサイクリン(CTC)について,各3濃度による添加回収実験を行った.その結果,すべての添加区において70%以上の回収率が得られ,また,相対標準偏差は,10%未満であった.また,定量下限値は,OTC 0.015 mg/kg, TC 0.019 mg/kg, CTC 0.024 mg/kgであった.
Bibliography:ZZ00009680
761662
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.49.196