第74回日本めまい平衡医学会パネルディスカッション 「重心動揺検査の現状と将来展望」 司会のことば

重心動揺検査は, 現在, 一般臨床検査としてめまい・平衡障害の機能検査として使われている. 1994年に診療報酬掲載され重心動揺計として示されている. 平衡機能検査の一つとして体平衡機能・姿勢制御のあり方を評価出来る方法を明らかにしてくる過程は諸先輩の苦労の連続であったと思われる. 体重心の移動を記録して, 体平衡を評価することが広く可能になったのは電子器機の発達によるところが大きい. 1964年にフランスのBaron教授がその基本型を開発し, 1974年には日本で重心動揺計が作られた. 生理学部門と共に耳鼻咽喉科領域で重心動揺研究が始まり, 1987年に重心動揺計のJIS規格が日本めまい平衡...

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Published in:めまい平衡医学 Vol. 75; no. 3; pp. 125 - 126
Main Author: 山本昌彦
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 日本めまい平衡医学会 01-06-2016
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Description
Summary:重心動揺検査は, 現在, 一般臨床検査としてめまい・平衡障害の機能検査として使われている. 1994年に診療報酬掲載され重心動揺計として示されている. 平衡機能検査の一つとして体平衡機能・姿勢制御のあり方を評価出来る方法を明らかにしてくる過程は諸先輩の苦労の連続であったと思われる. 体重心の移動を記録して, 体平衡を評価することが広く可能になったのは電子器機の発達によるところが大きい. 1964年にフランスのBaron教授がその基本型を開発し, 1974年には日本で重心動揺計が作られた. 生理学部門と共に耳鼻咽喉科領域で重心動揺研究が始まり, 1987年に重心動揺計のJIS規格が日本めまい平衡医学会から当時の通商産業省認可を受けている. 安定した検査器機によっての検査が可能になると共に, コンピュータが一般的に普及する時代に入り, 多くの解析法と臨床解析が進み今日に至っている.
ISSN:0385-5716