17. MALTリンパ腫のPET-CT所見

[目的]MALTリンパ腫は18F-FDG PETでは集積陰性が多いとされている. しかるに, 当院におけるPET-CTで, 高い集積を示したMALTリンパ腫症例を経験したので, その概要を報告する. [方法]対象は病理組織でMALTリンパ腫と診断された15例. 男性10, 女性5, 平均年齢66.1歳. 18F-FDG PET-CTが治療前後, あるいは再発の病変評価目的で施行され, 他の画像や病理所見と対比, 検討した. [結果]15例中初発病変やその他の病変で高い集積を示したのは8例, 低い集積あるいは集積陰性が6例であり, 評価困難が1例であった. 内視鏡による病変確認後で, かつ治療前...

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Published in:核医学 Vol. 45; no. 4; pp. 370 - 371
Main Authors: 岡江俊治, 高田章, 神岡祐子, 伊藤達也
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 日本核医学会 2008
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Description
Summary:[目的]MALTリンパ腫は18F-FDG PETでは集積陰性が多いとされている. しかるに, 当院におけるPET-CTで, 高い集積を示したMALTリンパ腫症例を経験したので, その概要を報告する. [方法]対象は病理組織でMALTリンパ腫と診断された15例. 男性10, 女性5, 平均年齢66.1歳. 18F-FDG PET-CTが治療前後, あるいは再発の病変評価目的で施行され, 他の画像や病理所見と対比, 検討した. [結果]15例中初発病変やその他の病変で高い集積を示したのは8例, 低い集積あるいは集積陰性が6例であり, 評価困難が1例であった. 内視鏡による病変確認後で, かつ治療前に高い集積を示したのが5例, 低い集積あるいは集積陰性が2例であった. [結論]われわれが経験したMALTリンパ腫症例では, 18F-FDG PET-CTにおいて, 高い集積を示す症例がかなりの割合で認められた. 今後症例を重ねるとともに, さらに詳細に病理組織診断との対比を進める予定である.
ISSN:0022-7854