5. メッシュ型チタンプレートとリン酸カルシウム骨ペーストにて腫瘍摘出後の前頭蓋底形成を施行した1例診断に苦慮した中頭蓋窩~傍鞍部腫瘍の1例
前頭蓋底から副鼻腔内へ進展する嗅窩部髄膜腫の腫瘍摘出術後に, メッシュ型チタンプレートとリン酸カルシウム骨ペーストを用い頭蓋底形成を施行した1例を報告する. 症例は59歳, 男性. 平成8年より近医にて嗅窩部髄膜腫の摘出を計5回施行され, その後, 前頭蓋底から副鼻腔にかけて腫瘍の再発をみとめ平成19年2月22日transbasal approachにて腫瘍摘出術を施行した. 頭蓋内から節骨洞へ続く腫瘍の摘出を施行し, 腫瘍摘出後の前頭蓋底部の骨欠損部に対し, 骨形状に合わせてメッシュ型チタンプレートを加工し, さらにリン酸カルシウム骨ペースト(バイオペックス・・を塗布し頭蓋底の形成を施行した...
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Published in: | THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 59; no. 3; p. 298 |
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Format: | Journal Article |
Language: | Japanese |
Published: |
北関東医学会
2009
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Summary: | 前頭蓋底から副鼻腔内へ進展する嗅窩部髄膜腫の腫瘍摘出術後に, メッシュ型チタンプレートとリン酸カルシウム骨ペーストを用い頭蓋底形成を施行した1例を報告する. 症例は59歳, 男性. 平成8年より近医にて嗅窩部髄膜腫の摘出を計5回施行され, その後, 前頭蓋底から副鼻腔にかけて腫瘍の再発をみとめ平成19年2月22日transbasal approachにて腫瘍摘出術を施行した. 頭蓋内から節骨洞へ続く腫瘍の摘出を施行し, 腫瘍摘出後の前頭蓋底部の骨欠損部に対し, 骨形状に合わせてメッシュ型チタンプレートを加工し, さらにリン酸カルシウム骨ペースト(バイオペックス・・を塗布し頭蓋底の形成を施行した. 術後経過良好で, 髄液漏や感染は生じなかった. 病理組織診断はanaplastic meningiomaでMIB-1LI=36%と高値であった. 頭蓋底の形成において, メッシュ型チタンプレートは頭蓋底の形状に合わせて加工が可能であり, さらに骨親和性に優れるリン酸カルシウム骨ペーストを塗布することにより副鼻腔との遮断に優れた頭蓋底形成が可能であった. |
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ISSN: | 1343-2826 |