P-51)顕微鏡デジタル画像のファイリングと画像添付報告書の有用性

システム化の進歩が著しい臨床検査領域においても形態学的検査の画像報告はいまだ開発段階であると言える. 当検査室における骨髄液検査や穿刺液検査の報告は形態所見を文章として報告していたため, 異常細胞などの特徴を正確に伝えるには困難な場合もあった. このような状況を改善するため, デジタル画像を添付した報告書を提供することとし, 平成15年7月に顕微鏡撮影装置キャメディアマイクロイメージングシステムDS5050Uを導入した. 本システムを用いて画像情報の提供と管理ができるファイリングシステムを構築し現在まで稼動しているが, 今回その運用実績を報告する. システム概要:(1)画像取込用デジタルカメラ...

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Published in:Journal of Nippon Medical School Vol. 71; no. 6; p. 481
Main Authors: 成定昌昭, 臼井一城, 吉岡美香, 井出尚子, 中島由美子, 菅原通, 新宅孝征, 松岡和彦
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 日本医科大学医学会 2004
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Description
Summary:システム化の進歩が著しい臨床検査領域においても形態学的検査の画像報告はいまだ開発段階であると言える. 当検査室における骨髄液検査や穿刺液検査の報告は形態所見を文章として報告していたため, 異常細胞などの特徴を正確に伝えるには困難な場合もあった. このような状況を改善するため, デジタル画像を添付した報告書を提供することとし, 平成15年7月に顕微鏡撮影装置キャメディアマイクロイメージングシステムDS5050Uを導入した. 本システムを用いて画像情報の提供と管理ができるファイリングシステムを構築し現在まで稼動しているが, 今回その運用実績を報告する. システム概要:(1)画像取込用デジタルカメラ, (2)UIS顕微鏡アダプター, (3)PC, カラープリンター, (4)市販ソフト(PhotoQuicker), (5)その他周辺機器 使用範囲:(1)骨髄, 末梢血液鏡検像, (2)寄生虫虫体, 虫卵鏡検像, (3)尿, 穿刺液沈渣鏡検像, (4)抗核抗体鏡検像, (5)細菌鏡検像, (6)顕微鏡以外のデジタル写真 まとめ:報告書にデジタル画像を添付することにより, 文章だけでは伝わりにくかった詳細な形態学的情報を提供することができ, 報告書の重要性はさらに増すものである. また, これらの画像報告書の情報はコンピュータで管理されているため, 問い合わせの検索や報告書の再発行も迅速に行うことができる.
ISSN:1345-4676