P-33)臓器移植に伴う法的脳死判定脳波検査実施例の報告
1997年10月16日に臓器移植法が施行され, 各地で脳死臓器移植がなされている. 今回, われわれは40歳男性で国内30例目の臓器移植に伴う法的脳死判定の脳波測定を経験したので報告する. 方法, 手技:平坦脳波測定には, 日本光電14チャンネルポータブル脳波計Neurofax(EEG-1714)を使用. 誘導は, 国際10-20法より1ch(Fp1-A1), 2ch(Fp2-A2), 3ch(C3-A1), 4ch(C4-A2), 5ch(O1-A1), 6ch(O2-A2), 7ch(T3-Cz), 8ch(T4-C3), 9ch(Fp1-C3), 10ch(Fp2-C4), 11ch(C...
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Published in: | Journal of Nippon Medical School Vol. 71; no. 6; p. 475 |
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Format: | Journal Article |
Language: | Japanese |
Published: |
日本医科大学医学会
2004
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Summary: | 1997年10月16日に臓器移植法が施行され, 各地で脳死臓器移植がなされている. 今回, われわれは40歳男性で国内30例目の臓器移植に伴う法的脳死判定の脳波測定を経験したので報告する. 方法, 手技:平坦脳波測定には, 日本光電14チャンネルポータブル脳波計Neurofax(EEG-1714)を使用. 誘導は, 国際10-20法より1ch(Fp1-A1), 2ch(Fp2-A2), 3ch(C3-A1), 4ch(C4-A2), 5ch(O1-A1), 6ch(O2-A2), 7ch(T3-Cz), 8ch(T4-C3), 9ch(Fp1-C3), 10ch(Fp2-C4), 11ch(C3-O1), 12ch(C4-O2), 13ch前腕内側部, 14ch心電図をもちいた. 検査実施に際し独自に作成したチェックシートにより, 各々の測定準備項目および測定諸条件をチェックし通常感度10μV/mmで10分以上, 高感度2μV/mmで30分以上の測定をした. 実施検査時間, 第一回目脳波測定19:48~20:50, 第二回目脳波測定, 03:36~04:38. 考察:今回の法的脳死判定には, 検査手順のマニュアルとして, 独自に作成したチェックシートを使用し, 各々の測定条件を満たすことによりアーチファクトの混入が軽減された脳波波形がえられ, 厚生労働省「脳死臓器移植に関する検証資料フォーマット」にも適応できるものであった. この貴重な経験を生かし独自に作成したチェックシートの検討を重ね, 今後のより良い測定環境と技術レベルの向上を目指していきたい. |
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ISSN: | 1345-4676 |