P-113)MDA-180による血漿FDP測定に関する基礎的検討(第1報

目的:日常の凝固線溶関連検査は, 全自動測定装置が広く用いられるようになり迅速かつ効率的に検査されるようになった. しかし未だ各測定法において血清を試料とすることが多いFDPは, DICなどの診断やモニタリングに不可欠でありながら結果報告までに時間がかかっていた. 今回血漿を用いて迅速かつ定量が可能な測定法が開発され, 全自動測定装置MDA-180ヘモスタシステムにおいて基礎的検討を行ったので報告する. 方法:抗ヒトFDPマウスモノクロナール抗体感作ラテックス試薬を使用し測定, 同時再現性, 共存物質の影響, 各種試料との相関等実施した. 結果:同時再現性(サンプル(1)6.00μg/mlC....

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Published in:Journal of Nippon Medical School Vol. 68; no. 6; p. 604
Main Authors: 臼井一城, 成定昌昭, 吉岡美香, 井出尚子, 中島由美子, 菅原通, 新宅孝征, 松岡和彦
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 日本医科大学医学会 2001
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Description
Summary:目的:日常の凝固線溶関連検査は, 全自動測定装置が広く用いられるようになり迅速かつ効率的に検査されるようになった. しかし未だ各測定法において血清を試料とすることが多いFDPは, DICなどの診断やモニタリングに不可欠でありながら結果報告までに時間がかかっていた. 今回血漿を用いて迅速かつ定量が可能な測定法が開発され, 全自動測定装置MDA-180ヘモスタシステムにおいて基礎的検討を行ったので報告する. 方法:抗ヒトFDPマウスモノクロナール抗体感作ラテックス試薬を使用し測定, 同時再現性, 共存物質の影響, 各種試料との相関等実施した. 結果:同時再現性(サンプル(1)6.00μg/mlC. V. =3.69%)(サンプル(2)32.00μg/mlC. V. =3.54%)共存物質の影響は特に認められなかった. 各種試料との相関は, おおむね認められたが一部に乖離が見られた. まとめ:MDA-18Oによる血漿FDPの検討を実施した. 共存物質の影響は認められず, 再現性も良好であった. 又凝固線溶関連項目としての試料の一元化がはかられ, 測定時間の短縮も可能となった. D. D. ダイマーにおいては従来法より良い相関が認められたがFDP高濃度検体においては, データの乖離が認められた. これらの原因解明も含め今後の検討課題とし, 第1報とした.
ISSN:1345-4676