P-50)汎用パソコンで内視鏡用画像ファイリングシステムを構築した開発経験と実用性

目的:今日, 医療情報の電子化は時代の要請であるが, 内視鏡用の画像ファイリングシステムに関すれば, 将来の汎用医療用ファイリングシステムとの互換性に不安があり, 多額の初期投資も要するなど, 様々な問題を残している. 我々は, 手許にあったパソコンを利用し, 低予算で内視鏡用画像データベースの構築をこころみた. 対象:当科内視鏡室の内視鏡装置2機に組み込んだパソコン2台と, サーバー機2台を中心に, 内視鏡室, 外来, 医局, 病棟, 外科外来のパソコンによるLANの中でシステムを構築した. 方法:画像取込みにはAppleビデオプレーヤとQuicKeysを利用した. 記録された画像は検査ごと...

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Published in:Journal of Nippon Medical School Vol. 68; no. 6; p. 586
Main Authors: 沖浜裕司, 平本義浩, 永嶋裕司, 松田健, 河原理子, 高島良樹, 萩原信敏, 大川敬一, 寺本忠, 下村隆保, 鈴木成治, 横山正, 中村孝, 宮本昌之, 飯田信也, 山本英希, 長谷川博一, 渡邊秀裕, 松島申治, 江上格, 吉岡正智, 恩田昌彦
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 日本医科大学医学会 2001
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Description
Summary:目的:今日, 医療情報の電子化は時代の要請であるが, 内視鏡用の画像ファイリングシステムに関すれば, 将来の汎用医療用ファイリングシステムとの互換性に不安があり, 多額の初期投資も要するなど, 様々な問題を残している. 我々は, 手許にあったパソコンを利用し, 低予算で内視鏡用画像データベースの構築をこころみた. 対象:当科内視鏡室の内視鏡装置2機に組み込んだパソコン2台と, サーバー機2台を中心に, 内視鏡室, 外来, 医局, 病棟, 外科外来のパソコンによるLANの中でシステムを構築した. 方法:画像取込みにはAppleビデオプレーヤとQuicKeysを利用した. 記録された画像は検査ごとにAfterShot0. 08とAppleScriptのバッチ処理で撮影時刻順に整理しJpeg画像で保存した. 個々の画像はファイルメーカーProのレコードに自動登録し, レポート作成時にドラッグ&ドロップで取込めるようにした. 予め検査予約で入力された患者のIDと日時を基に, 検査レポート用のレコードを事前に生成させ, レポート作成と検索閲覧用に使用した. 結果:内視鏡用ファイリングシステムが少ない予算で実現出来たが, 試用までに6ヵ月以上の期間を要した. 入力時の使い勝手や処理速度にはまだ改良の余地がある. 画像を患者IDと日時を基に汎用データベースソフトで管理することで, 使いやすいシステムを作ることができた. 患者への説明や症例検討にも有用であった.
ISSN:1345-4676