22)インターロイキン-6の絨毛癌JEG-3細胞の増殖に与える影響

目的:ある種の癌細胞はインターロイキン(IL)の自己分泌機構によって細胞の増殖を調節していることが知られている. 今回, 我々は絨毛癌JEG-3細胞について, IL-6の細胞増殖に与える影響を検討することを目的とした. 方法:1)JEG-3細胞より抽出したtotal RNAからIL-6, IL-6 receptor, IL-6 signal transduchlg gp 130についてそれぞれのprimerを用いてRT-PCR法を行った. 2)得られたcDNAについてはSouthern blot hybridization, direct sequencing法を行い同定した. 3)培養上清中...

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Published in:Journal of Nippon Medical School Vol. 63; no. 3; p. 244
Main Authors: 家永聡, 孔北化, 武井麻紀, 島香恵子, 三田俊二, 若月雅美, 田中彰, 佐々木茂
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 日本医科大学医学会 1996
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Description
Summary:目的:ある種の癌細胞はインターロイキン(IL)の自己分泌機構によって細胞の増殖を調節していることが知られている. 今回, 我々は絨毛癌JEG-3細胞について, IL-6の細胞増殖に与える影響を検討することを目的とした. 方法:1)JEG-3細胞より抽出したtotal RNAからIL-6, IL-6 receptor, IL-6 signal transduchlg gp 130についてそれぞれのprimerを用いてRT-PCR法を行った. 2)得られたcDNAについてはSouthern blot hybridization, direct sequencing法を行い同定した. 3)培養上清中のIL-6はELISA法によって定量された. 4)recombinant IL-6(0. 1~10μl/ml), anti IL-6 monoclonal抗体, anti IL-6 receptor monoclonal抗体およびanti gp 130monoclonal抗体(1~10μl/ml)をそれぞれ培養液中に加え, JEG-3細胞の増殖に与える影響をH3-thymidine up takeによって検討した. 同時にIL-6 antisenseのJEG-3細胞にあたえる増殖抑制効果およびIL-6産生抑制効果について検討した.
ISSN:1345-4676