Incidental Aneurysmの16例

当院にて経験されたincidental aneurysmの16例について, 年齢, 性別, 動脈瘤の部位, 大きさ, 形状, 退院後のfollow upなどの検討から, その手術適応の問題点について考察した. 16例の平均年齢は63.6歳で, 高齢者が多くみられた. 16例中動脈瘤単発例12例, 多発例4例であった. 手術例は7例あり, 比較的年齢の若い例が多く, その後の経過も良好であった. 非手術例の9例については高齢者を多く認め, またADLも悪い例が多くみられたが, 退院後のfollow upでは, 1例を除いてその後の経過に著変を認めなかった. 以上の検討から, incidental...

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Published in:Neurologia medico-chirurgica Vol. 23; no. suppl; p. 102
Main Authors: 小豆原秀貴, 藤島一郎, 今村陽子, 石川尚文, 篠原利男, 外山香澄
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 日本脳神経外科学会 1983
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Description
Summary:当院にて経験されたincidental aneurysmの16例について, 年齢, 性別, 動脈瘤の部位, 大きさ, 形状, 退院後のfollow upなどの検討から, その手術適応の問題点について考察した. 16例の平均年齢は63.6歳で, 高齢者が多くみられた. 16例中動脈瘤単発例12例, 多発例4例であった. 手術例は7例あり, 比較的年齢の若い例が多く, その後の経過も良好であった. 非手術例の9例については高齢者を多く認め, またADLも悪い例が多くみられたが, 退院後のfollow upでは, 1例を除いてその後の経過に著変を認めなかった. 以上の検討から, incidental aneurysmの手術適応について, 若い例かつADLの良い例では積極的手術の対象となるが, 高齢者かつADLの悪い例では積極的な手術の対象とするには, 一考を要するとの結論に達した.
ISSN:0470-8105