ブタ単為発生卵ならびに胎子繊維芽細胞由来核移植卵の体外発生能に及ぼす酸素気相の影響

本研究は、ブタ卵胞卵の体外成熟培養中ならびに胎子繊維芽細胞の継代培養中の酸素濃度が、単為発生卵ならびに核移植卵の発生能に及ほす影響を検討した。単為発生卵の胚盤胞への発生率(5~16%)は、酸素濃度の違いによって有意に相異しなかった。しかしながら、低酸素条件下で継代培養した胎子繊維芽細胞を、第2減数分裂中期染色体を除去した卵胞卵に融合した核移植卵の胚盤胞への発生率(2~3%)は、高酸素条件下で培養した体細胞を用いた場合(7%)に比べて有意に低かった。...

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Published in:The Journal of reproduction and development Vol. 48; no. 4; pp. 409 - 414
Main Authors: 川上, 雅弘, 谷, 哲弥, Yin, X.J, 加藤, 容子, 角田, 幸雄
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 01-08-2002
Online Access:Get full text
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Description
Summary:本研究は、ブタ卵胞卵の体外成熟培養中ならびに胎子繊維芽細胞の継代培養中の酸素濃度が、単為発生卵ならびに核移植卵の発生能に及ほす影響を検討した。単為発生卵の胚盤胞への発生率(5~16%)は、酸素濃度の違いによって有意に相異しなかった。しかしながら、低酸素条件下で継代培養した胎子繊維芽細胞を、第2減数分裂中期染色体を除去した卵胞卵に融合した核移植卵の胚盤胞への発生率(2~3%)は、高酸素条件下で培養した体細胞を用いた場合(7%)に比べて有意に低かった。
Bibliography:652350
ZZ00014744
ISSN:0916-8818