寛骨臼回転骨切り術後の最大歩行速度と下肢筋力の関連

寛骨臼回転骨切り術後の下肢筋力が荷重位での運動能力に与える影響を検討する目的で, 術後患者7名(RAO群), 健常者8名(健常群)を対象に, 10m最大歩行速度および膝関節伸展, 股関節外転の等速性筋力の測定を行った. RAO群は, 健常群に比べ10m最大歩行速度(p<0.Ol), 歩行率, 膝関節伸展筋力, 股関節外転筋力(p<0.05)で有意な低値を示した. また, RAO群では10m最大歩行速度と身長(r=0.84), 重複歩距離(r=0.79)に, 重複歩距離と膝関節伸展筋力(r=0.80)に相関関係を認めた. このことから, RAO群の歩行能力を規定する要因として膝関節伸...

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Published in:理学療法科学 Vol. 11; no. 1; pp. 17 - 20
Main Authors: 金井章, 足立明美, 高須裕子, 星野茂, 千葉晃泰, 岩月宏泰, 猪田邦雄
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 理学療法科学学会 20-02-1996
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Description
Summary:寛骨臼回転骨切り術後の下肢筋力が荷重位での運動能力に与える影響を検討する目的で, 術後患者7名(RAO群), 健常者8名(健常群)を対象に, 10m最大歩行速度および膝関節伸展, 股関節外転の等速性筋力の測定を行った. RAO群は, 健常群に比べ10m最大歩行速度(p<0.Ol), 歩行率, 膝関節伸展筋力, 股関節外転筋力(p<0.05)で有意な低値を示した. また, RAO群では10m最大歩行速度と身長(r=0.84), 重複歩距離(r=0.79)に, 重複歩距離と膝関節伸展筋力(r=0.80)に相関関係を認めた. このことから, RAO群の歩行能力を規定する要因として膝関節伸展, 股関節外転筋力の重要性が見出された.
ISSN:1341-1667