単離心室筋細胞を用いたNa+/H+交換系に対する検討

私は1998年9月より英国LondonのSt Thomas' Hospital, The Rayne Institute, Cardiovascular ResearchにおいてMetin Avkiran助教授のご指導の下, 研究に従事しております. 同施設は心筋保護の領域において世界的権威であるHearse教授が率いる施設であり, 数多くの優れた実績があります. 一方, St Thomas’Hospitalは生涯を看護に捧げたことで有名なナイチンゲールの勤務した病院であり, 敷地内にはFlorence Nightingale Museumがあります. 余談になりますが同病院の歴史は...

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Bibliographic Details
Published in:Journal of Nippon Medical School Vol. 67; no. 4; pp. 299 - 300
Main Author: 星野公彦
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 日本医科大学医学会 15-08-2000
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Description
Summary:私は1998年9月より英国LondonのSt Thomas' Hospital, The Rayne Institute, Cardiovascular ResearchにおいてMetin Avkiran助教授のご指導の下, 研究に従事しております. 同施設は心筋保護の領域において世界的権威であるHearse教授が率いる施設であり, 数多くの優れた実績があります. 一方, St Thomas’Hospitalは生涯を看護に捧げたことで有名なナイチンゲールの勤務した病院であり, 敷地内にはFlorence Nightingale Museumがあります. 余談になりますが同病院の歴史は英国らしく古く, 西暦606年に設立されたSt Mary Overie教会の修道院にその起源を持ちます. その後12世紀半ば, カンタベリー大司教(英国最高位の聖職者)であった聖トーマス, ベケットが教会の力を制限しようとしたヘンリー2世と対立し, その結果殉職しましたが, St Thomas’Hospitalはこの聖トーマス, ベケットの名にちなんで命名されました. 1553年にエドワード6世に再設立され正式な医学教育の発展が始まり, 1872年より現在の所在地である国会議事堂のテムズ川対岸に位置しています. また, The Rayne Instituteは1975年にRayne基金により同病院に設立され, その所属するSt Thomas’Hospital Medical Schoolは1998年にKing's College London(1829年に勅許状によりGeorge4世の支持のもと設立)に合併されました. 私の今回の留学での研究テーマはNa+/H+交換系(NHE)に対する各種因子の影響の検討であります.
ISSN:1345-4676