ペースメーカー植込み後,複合性局所疼痛症候群を生じた1例

症例は27歳,女性.洞停止による眼前暗黒感を自覚し,左鎖骨下静脈穿刺により永久的ペースメーカーを植え込んだ.その10日後より創部周辺の激痛・知覚低下・浮腫が出現した.左頚部交感神経節ブロックにて一時的に疼痛が軽減したことから,複合性局所疼痛症候群と診断した.疼痛にはNSAIDS・非麻薬性鎮痛剤は無効でカルパマゼピンが有効であった.本症候群がペースメーカ植え込みに伴い発症した稀な症例である....

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Published in:日本内科学会雑誌 Vol. 91; no. 6; pp. 1859 - 1860
Main Authors: 本多, 史奈, 金古, 善明, 中川, 純一, 横山, 知行, 中野, 明彦, 長谷川, 昭, 倉林, 正彦
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 一般社団法人 日本内科学会 10-06-2002
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Summary:症例は27歳,女性.洞停止による眼前暗黒感を自覚し,左鎖骨下静脈穿刺により永久的ペースメーカーを植え込んだ.その10日後より創部周辺の激痛・知覚低下・浮腫が出現した.左頚部交感神経節ブロックにて一時的に疼痛が軽減したことから,複合性局所疼痛症候群と診断した.疼痛にはNSAIDS・非麻薬性鎮痛剤は無効でカルパマゼピンが有効であった.本症候群がペースメーカ植え込みに伴い発症した稀な症例である.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.91.1859