3T3-L1前駆脂肪細胞の脂肪細胞への分化に伴う抗酸化能の増加
「緒論」生体内で, NADPHオキシダーゼ, キサンチンオキシダーゼやミトコンドリア呼吸鎖で産生されるスーパーオキシドや過酸化水素などの活性酸素種 (reactive oxygen species ; ROS) は反応性が高く, 脂質などの過酸化反応を介して組織に傷害を与える. 一方, 生体には, スーパーオキシドジスムターゼ (superoxide dismutase ; SOD), グルタチオンペルオキシダーゼ (glutathione peroxidase ; GPx), カタラーゼ (catalase ; Cat) などの抗酸化酵素や還元型グルタチオン (GSH), ビタミンEなどの抗...
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Published in: | YAKUGAKU ZASSHI Vol. 137; no. 9; pp. 1137 - 1145 |
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Main Authors: | , , , , , |
Format: | Journal Article |
Language: | Japanese |
Published: |
公益社団法人 日本薬学会
2017
日本薬学会 |
Subjects: | |
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Summary: | 「緒論」生体内で, NADPHオキシダーゼ, キサンチンオキシダーゼやミトコンドリア呼吸鎖で産生されるスーパーオキシドや過酸化水素などの活性酸素種 (reactive oxygen species ; ROS) は反応性が高く, 脂質などの過酸化反応を介して組織に傷害を与える. 一方, 生体には, スーパーオキシドジスムターゼ (superoxide dismutase ; SOD), グルタチオンペルオキシダーゼ (glutathione peroxidase ; GPx), カタラーゼ (catalase ; Cat) などの抗酸化酵素や還元型グルタチオン (GSH), ビタミンEなどの抗酸化物質が存在し, 酸化ストレスを防御する機構を備えている. これら抗酸化機構がすべての細胞で異なることが抗酸化能の違いに反映される. 三大栄養素の生体への過剰な供給に起因する肥満は, 脂肪細胞の物理的な肥大化と数的な増加により誘発され, 脂質異常症, 糖尿病, 高血圧症やアテローム性動脈硬化症の中心的な誘因因子となる. |
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ISSN: | 0031-6903 1347-5231 |
DOI: | 10.1248/yakushi.17-00018 |