全習法と分習法が左右逆転プリズム眼鏡装着した歩行練習に与える学習効果の比較

〔目的〕健常青年を対象に左右逆転プリズム眼鏡を装着させた歩行を課題とし,全習法と分習法で練習を行った場合の学習効果を運動学的に解析することを目的とした.〔対象と方法〕下肢に整形外科的既往のない健常青年20名であった.課題動作を5 mの屋内シャトル歩行とし,プリズム非装着時,プリズム装着直後および3つの練習条件後の計5回実施した.歩行時は,所要時間,修正回数,歩数,1歩行周期時間,下腿筋活動,歩行時体幹動揺,足関節角度を測定した.練習条件は全習法と分習法の2種類を行った.〔結果〕全練習条件間で所要時間,修正回数に有意な差は認められなかった.練習中の変化として全習法のみ所要時間の短縮が認められた....

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Published in:Rigaku ryoho kagaku Vol. 32; no. 2; pp. 267 - 272
Main Authors: 越後, あゆみ, 岩月, 宏泰
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: Tokyo 理学療法科学学会 01-01-2017
Japan Science and Technology Agency
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Description
Summary:〔目的〕健常青年を対象に左右逆転プリズム眼鏡を装着させた歩行を課題とし,全習法と分習法で練習を行った場合の学習効果を運動学的に解析することを目的とした.〔対象と方法〕下肢に整形外科的既往のない健常青年20名であった.課題動作を5 mの屋内シャトル歩行とし,プリズム非装着時,プリズム装着直後および3つの練習条件後の計5回実施した.歩行時は,所要時間,修正回数,歩数,1歩行周期時間,下腿筋活動,歩行時体幹動揺,足関節角度を測定した.練習条件は全習法と分習法の2種類を行った.〔結果〕全練習条件間で所要時間,修正回数に有意な差は認められなかった.練習中の変化として全習法のみ所要時間の短縮が認められた.〔結語〕練習法の違いによる動作上達度に違いはないが,課題習熟過程には差が生ずることが示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.32.267