タブレット PC を用いた体動揺計測の試み
「はじめに」ヒトにおける立位姿勢は平衡感覚器からの入力を中枢で処理し, 骨格筋に出力することで保持している. そのため, 身体動揺には平衡感覚の統合的な情報が含まれている. 身体動揺を計測する手段として長らく重心動揺検査などのように足圧から計算される身体動揺の計測が用いられてきた. またモーションキャプチャシステムを用いた身体各部の動揺を検出する方法も報告されている. しかし, これらの方法では重量のあるforce plateの使用やマーカ・センサの設置など煩雑なセッティングを要する. 比較的セッティングが容易なモーションキャプチャユニット(Kinect(R))を用いた研究もあるが, 携帯性も...
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Published in: | Equilibrium Research Vol. 80; no. 2; pp. 95 - 103 |
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Main Authors: | , |
Format: | Journal Article |
Language: | Japanese |
Published: |
一般社団法人 日本めまい平衡医学会
30-04-2021
日本めまい平衡医学会 |
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Summary: | 「はじめに」ヒトにおける立位姿勢は平衡感覚器からの入力を中枢で処理し, 骨格筋に出力することで保持している. そのため, 身体動揺には平衡感覚の統合的な情報が含まれている. 身体動揺を計測する手段として長らく重心動揺検査などのように足圧から計算される身体動揺の計測が用いられてきた. またモーションキャプチャシステムを用いた身体各部の動揺を検出する方法も報告されている. しかし, これらの方法では重量のあるforce plateの使用やマーカ・センサの設置など煩雑なセッティングを要する. 比較的セッティングが容易なモーションキャプチャユニット(Kinect(R))を用いた研究もあるが, 携帯性も含め簡便な身体動揺の計測手段が少ないのが現状である. 近年タブレットPCやスマートホンなどのスマートデバイスが普及し, タブレットPCの一世帯当たりの保有率は2018年時点で40.1%, スマートホンは79.2%に達している. |
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ISSN: | 0385-5716 1882-577X |
DOI: | 10.3757/jser.80.95 |