維持血液透析患者における至適運動負荷量に関連する評価指標とその推定式

〔目的〕目的は,維持血液透析患者を対象として,心機能,血管機能,骨格筋機能の各指標と嫌気性代謝閾値の1分前の運動負荷量である至適運動負荷量との関連を解析し,至適運動負荷量の推定精度を明らかにすることとした.〔対象と方法〕対象は,外来の維持血液透析患者21名とした.測定項目は,至適運動負荷量体重比,左室拡張能,心臓足首血管指数,筋肉量,握力,膝伸展筋力とした.〔結果〕握力および膝伸展筋力は,至適運動負荷量体重比と有意な相関を示した.至適運動負荷量体重比に対する独立決定因子は,膝伸展筋力が抽出され,中等度の推定精度が得られた.〔結語〕維持血液透析患者に対する至適運動負荷量は,膝伸展筋力によって推定...

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Published in:理学療法科学 Vol. 34; no. 6; pp. 833 - 837
Main Authors: 森田, 義満, 金子, 秀雄, 森田, 由佳, 山口, 貴司, 吉村, 和代, 北島, 聡, 福島, 辰朗, 冨吉, 義幸
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 理学療法科学学会 2019
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Summary:〔目的〕目的は,維持血液透析患者を対象として,心機能,血管機能,骨格筋機能の各指標と嫌気性代謝閾値の1分前の運動負荷量である至適運動負荷量との関連を解析し,至適運動負荷量の推定精度を明らかにすることとした.〔対象と方法〕対象は,外来の維持血液透析患者21名とした.測定項目は,至適運動負荷量体重比,左室拡張能,心臓足首血管指数,筋肉量,握力,膝伸展筋力とした.〔結果〕握力および膝伸展筋力は,至適運動負荷量体重比と有意な相関を示した.至適運動負荷量体重比に対する独立決定因子は,膝伸展筋力が抽出され,中等度の推定精度が得られた.〔結語〕維持血液透析患者に対する至適運動負荷量は,膝伸展筋力によって推定できる可能性が示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.34.833