緊急時のインフォームドコンセント
本邦においてインフォームドコンセント(以下IC)は医療行為を行う上で外すことのできないものになっている.最近の民事訴訟を概観すると,説明義務違反などのICに関する過失について争点となっていることが散見される.しかし緊急時には医療行為を迅速に行わなければ,患者の生命・身体に重大な危険が生じることから,患者からICを取得することなく医療行為を行うことが容認されているのが現状である.これにより各病院での緊急時ICの取り扱いはさまざまであり,今まで全体像について知る由がなかった.本稿では,神奈川県下の各病院群での緊急手術時の麻酔ICの状況を俯瞰し,問題点を抽出したのち,今後のあり方について述べさせてい...
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Published in: | 日本臨床麻酔学会誌 Vol. 38; no. 1; pp. 50 - 57 |
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Main Authors: | , |
Format: | Journal Article |
Language: | Japanese |
Published: |
日本臨床麻酔学会
2018
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Subjects: | |
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Summary: | 本邦においてインフォームドコンセント(以下IC)は医療行為を行う上で外すことのできないものになっている.最近の民事訴訟を概観すると,説明義務違反などのICに関する過失について争点となっていることが散見される.しかし緊急時には医療行為を迅速に行わなければ,患者の生命・身体に重大な危険が生じることから,患者からICを取得することなく医療行為を行うことが容認されているのが現状である.これにより各病院での緊急時ICの取り扱いはさまざまであり,今まで全体像について知る由がなかった.本稿では,神奈川県下の各病院群での緊急手術時の麻酔ICの状況を俯瞰し,問題点を抽出したのち,今後のあり方について述べさせていただく. |
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ISSN: | 0285-4945 1349-9149 |
DOI: | 10.2199/jjsca.38.50 |