神経Behcet病
図1急性期神経Behcet病(図1A. CT像, 図1B. MRIT2強調像, 図1C. Gdエンハンス, 図1D. ステロイド療法60日後)Behcet病(BD)のうち中枢神経病変を合併するのは約10~30%で, 病変部位は脳幹, 間脳, 基底核に多く, これに大脳白質が次ぐ. 病変の検出にはCTよりMRIT2強調像が有用で, 高信号領域として描出される(図1AB). これらの病変は血管炎に基づくもので, 血管脳関門が破綻すればガドリニウム(Gd)でエンハンスされる(図1C). 神経BDにはステロイド療法が著効する(図1D). 図2神経Behcet病の大脳皮質病変(図2A. T2強調像図2B...
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Published in: | Journal of Nippon Medical School Vol. 67; no. 1; pp. 2 - 3 |
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Main Authors: | , , , |
Format: | Journal Article |
Language: | Japanese |
Published: |
日本医科大学医学会
2000
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Summary: | 図1急性期神経Behcet病(図1A. CT像, 図1B. MRIT2強調像, 図1C. Gdエンハンス, 図1D. ステロイド療法60日後)Behcet病(BD)のうち中枢神経病変を合併するのは約10~30%で, 病変部位は脳幹, 間脳, 基底核に多く, これに大脳白質が次ぐ. 病変の検出にはCTよりMRIT2強調像が有用で, 高信号領域として描出される(図1AB). これらの病変は血管炎に基づくもので, 血管脳関門が破綻すればガドリニウム(Gd)でエンハンスされる(図1C). 神経BDにはステロイド療法が著効する(図1D). 図2神経Behcet病の大脳皮質病変(図2A. T2強調像図2B. FLAIR像)従来, 大脳皮質の病変は稀であるとされていたが, 我々は最近, 髄液の高信号を消去させた撮像法であるFLAIR像で大脳皮質に病変を検出した症例を経験している. 図3発症後7年の進行性神経Behcet病のMRI(矢状断T1強調像)神経BDのうち約30%にゆっくり進行する精神症状, 痴呆がみられ, 進行性神経BDとよばれる. 脳幹の萎縮が著明である. |
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ISSN: | 1345-4676 1347-3409 |
DOI: | 10.1272/jnms.67.2 |