クラウドソーシングを活用した日本全体のCCMQ-J問診票調査における最適グループ数とその体質特性

日本語版Constitution in Chinese Medicine Questionnaire (CCMQ-J)は,60項目の質問における5段階の回答により,被験者を9種の体質(平和質,気虚質,陽虚質,陰虚質,痰湿質,湿熱質,血瘀質,気鬱質,特禀質)に分類するシステムであり地域の人々の健康および機能性食品の評価に活用されている.クラウドソーシングによる日本全国を対象とした851人における体質問診票調査をもとに,κ平均法によるギャップ統計量を活用することにより,最適グループ数は5と推定された.本研究で得られた5グループの妥当性を,異なる二つの方法であるκ平均法と階層的クラスタリングにより確...

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Published in:日本補完代替医療学会誌 Vol. 16; no. 2; pp. 105 - 112
Main Authors: 佐藤, 真梨子, 川崎, 聡大, 黄, 銘, 許, 鳳浩, 小野, 直亮, 江口, 遼平, 德田(角谷), 佐紀, 渡辺, 斉志, 村山, 宣人, 中村, 哲, 山口, 栞, 田中, 宏季, 金谷, 重彦, 朱, 燕波, 戴, 昭宇, 王, 琦, 上馬塲, 和夫, 鈴木, 信孝
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 日本補完代替医療学会 30-09-2019
Subjects:
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Description
Summary:日本語版Constitution in Chinese Medicine Questionnaire (CCMQ-J)は,60項目の質問における5段階の回答により,被験者を9種の体質(平和質,気虚質,陽虚質,陰虚質,痰湿質,湿熱質,血瘀質,気鬱質,特禀質)に分類するシステムであり地域の人々の健康および機能性食品の評価に活用されている.クラウドソーシングによる日本全国を対象とした851人における体質問診票調査をもとに,κ平均法によるギャップ統計量を活用することにより,最適グループ数は5と推定された.本研究で得られた5グループの妥当性を,異なる二つの方法であるκ平均法と階層的クラスタリングにより確証した.また,上記の5グループを,(1) 陽虚質・気鬱質混合型,(2)境界型,(3) 陽虚質型,(4) 平和質型,(5) 気鬱質型と特徴づけた.この5グループは,日本の現代社会が直面する心身ならびに精神にかかわる未病との関連性を示しており,超高齢化社会となったわが国において,国民の健康を維持する上で,特に考慮すべき未病体質であることが示唆された.
ISSN:1348-7922
1348-7930
DOI:10.1625/jcam.16.105