入院期の心疾患患者における至適運動負荷量と左室拡張能および足関節上腕血圧比との関連

〔目的〕心臓超音波検査および足関節上腕血圧比(ABI)検査による評価と,心肺運動負荷試験(CPX)に基づく至適運動負荷量の関連を検討すること.〔対象と方法〕入院中の心疾患患者のうちCPX,心臓超音波検査およびABI検査を実施できた34名とした.至適運動負荷量と,心臓超音波検査による左室急速流入血流速度(E),僧帽弁輪部の拡張早期最大速度(e’),E/e’およびABIとの関連性を重回帰式により分析し,その推定精度を検証した.〔結果〕至適運動負荷量に対する独立決定因子は,E/e’とABIであった.重回帰式の調整済みR2は,0.365であった.〔結語〕入院期の心疾患患者において,至適運動負荷量は,E...

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Published in:Rigaku ryoho kagaku Vol. 32; no. 4; pp. 577 - 581
Main Authors: 森田, 義満, 金子, 秀雄, 岡, 真一郎, 森田, 由佳, 吉村, 和代, 平田, 大勝, 光武, 翼, 井上, 健, 横田, 大樹, 稲毛, 智仁
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: Tokyo 理学療法科学学会 01-01-2017
Japan Science and Technology Agency
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Summary:〔目的〕心臓超音波検査および足関節上腕血圧比(ABI)検査による評価と,心肺運動負荷試験(CPX)に基づく至適運動負荷量の関連を検討すること.〔対象と方法〕入院中の心疾患患者のうちCPX,心臓超音波検査およびABI検査を実施できた34名とした.至適運動負荷量と,心臓超音波検査による左室急速流入血流速度(E),僧帽弁輪部の拡張早期最大速度(e’),E/e’およびABIとの関連性を重回帰式により分析し,その推定精度を検証した.〔結果〕至適運動負荷量に対する独立決定因子は,E/e’とABIであった.重回帰式の調整済みR2は,0.365であった.〔結語〕入院期の心疾患患者において,至適運動負荷量は,E/e’およびABIによって推定できる可能性がある.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.32.577