ELISA によるヒラメノリンホシスチス病ウイルスに対する抗体の検出

精製リンホシスチス病(LCD)ウイルスを ELISA 抗原として, ヒラメ健康魚, 発病魚および感染耐過魚の血中抗体検出を試みたところ, 群れごとに ELISA 吸光値に差が認められ, 値は上記の順に高かった。 感染耐過魚の血清を用い, 抗原および各抗血清の最適濃度ならびに ELISA のベースラインを決定した。 健康魚に不活化ウイルスを接種し, 最適 ELISA 条件下で血中抗体価を測定したところ, 接種1~3か月後に抗体価の上昇が観察され, 本 ELISA は免疫後の血中抗体価を測定するのに有効であると考えられた。...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in:魚病研究 Vol. 33; no. 4; pp. 207 - 211
Main Authors: 西田, 弘子, 吉水, 守, 江面, 良男
Format: Journal Article
Language:English
Published: 日本魚病学会 1998
Online Access:Get full text
Tags: Add Tag
No Tags, Be the first to tag this record!
Description
Summary:精製リンホシスチス病(LCD)ウイルスを ELISA 抗原として, ヒラメ健康魚, 発病魚および感染耐過魚の血中抗体検出を試みたところ, 群れごとに ELISA 吸光値に差が認められ, 値は上記の順に高かった。 感染耐過魚の血清を用い, 抗原および各抗血清の最適濃度ならびに ELISA のベースラインを決定した。 健康魚に不活化ウイルスを接種し, 最適 ELISA 条件下で血中抗体価を測定したところ, 接種1~3か月後に抗体価の上昇が観察され, 本 ELISA は免疫後の血中抗体価を測定するのに有効であると考えられた。
ISSN:0388-788X
1881-7335
DOI:10.3147/jsfp.33.207