下腿回旋可動域の特徴と個人差 腹臥位における測定方法の試み
〔目的〕バネ式クランプ器具を用いた下腿回旋可動域(ROM)測定の信頼性を検証し,他動および自動ROMの特徴と左右差を検討した.〔対象と方法〕健常青年30名(女性15名,平均年齢20.4歳)の両下肢を対象とした.ROMは腹臥位で大腿骨内外側上顆と内外果の2つの器具の画像から測定した.〔結果〕他動ROMの検者内信頼性ICC(1,1)は外旋が0.96,内旋が0.93であった.他動外旋は自動ROMより有意に大きかったが,内旋では差がなかった.対象者の87%は,外旋もしくは内旋に5°以上の左右差を有していた.〔結語〕今回の腹臥位における測定方法において,下腿回旋ROMは個人差が大きいことが認められた....
Saved in:
Published in: | 理学療法科学 Vol. 37; no. 2; pp. 247 - 253 |
---|---|
Main Authors: | , , |
Format: | Journal Article |
Language: | Japanese |
Published: |
理学療法科学学会
2022
|
Subjects: | |
Online Access: | Get full text |
Tags: |
Add Tag
No Tags, Be the first to tag this record!
|
Summary: | 〔目的〕バネ式クランプ器具を用いた下腿回旋可動域(ROM)測定の信頼性を検証し,他動および自動ROMの特徴と左右差を検討した.〔対象と方法〕健常青年30名(女性15名,平均年齢20.4歳)の両下肢を対象とした.ROMは腹臥位で大腿骨内外側上顆と内外果の2つの器具の画像から測定した.〔結果〕他動ROMの検者内信頼性ICC(1,1)は外旋が0.96,内旋が0.93であった.他動外旋は自動ROMより有意に大きかったが,内旋では差がなかった.対象者の87%は,外旋もしくは内旋に5°以上の左右差を有していた.〔結語〕今回の腹臥位における測定方法において,下腿回旋ROMは個人差が大きいことが認められた. |
---|---|
ISSN: | 1341-1667 2434-2807 |
DOI: | 10.1589/rika.37.247 |