慢性腰痛を主訴とする高齢患者の患者報告アウトカム変化の検討 1ヵ月間の理学療法士の介入にて

〔目的〕慢性腰痛患者に対する1ヵ月間の運動療法前後での患者報告アウトカムの変化を検討した.〔対象と方法〕慢性腰痛女性28名(平均年齢78.4歳)に対し,一般的な運動療法を1ヵ月間実施した前後にタンパ運動恐怖症スケール(TSK),腰痛特異的QOL尺度(RDQ),疼痛生活障害尺度,視覚的スケール(VAS)(最大・最小・平均VAS)を聴取した.〔結果〕運動療法前後では,TSKと最大VASに中等度以上の効果量を認め,TSKとRDQは負の相関関係,TSKと最小VASは正の相関関係を示した.〔結語〕運動療法に併せてTSK変化に伴うRDQの変化に対する動作指導や負荷量の調整を行うことが重要である可能性が示唆...

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Published in:理学療法科学 Vol. 36; no. 4; pp. 495 - 498
Main Authors: 山本, 将揮, 鈴木, 俊明, 中塚, 映政
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 理学療法科学学会 2021
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Summary:〔目的〕慢性腰痛患者に対する1ヵ月間の運動療法前後での患者報告アウトカムの変化を検討した.〔対象と方法〕慢性腰痛女性28名(平均年齢78.4歳)に対し,一般的な運動療法を1ヵ月間実施した前後にタンパ運動恐怖症スケール(TSK),腰痛特異的QOL尺度(RDQ),疼痛生活障害尺度,視覚的スケール(VAS)(最大・最小・平均VAS)を聴取した.〔結果〕運動療法前後では,TSKと最大VASに中等度以上の効果量を認め,TSKとRDQは負の相関関係,TSKと最小VASは正の相関関係を示した.〔結語〕運動療法に併せてTSK変化に伴うRDQの変化に対する動作指導や負荷量の調整を行うことが重要である可能性が示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.36.495