理学療法士のリアリティショックおよび バーンアウトの状況調査 卒業前と就職3ヵ月後の比較

〔目的〕理学療法士の卒業前と就職3ヵ月時点を比較し,リアリティショックの有無がバーンアウト尺度に与える影響について明らかにすること.〔対象と方法〕4年制医療系大学理学療法学科に在籍する4年生237名を対象とした.バーンアウト尺度およびリアリティショックの有無,職場の満足およびやりがいの有無についてアンケート調査を行った.〔結果〕2回とも記載不備がなく回答した46名を有効回答とした.リアリティショックがある者は就職後に情緒的消耗感が有意に高かった.リアリティショックがない者は就職後に脱人格化が有意に低く,職場の満足および仕事に対するやりがいの割合が高かった.〔結語〕新人理学療法士は就職後にリアリ...

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Published in:理学療法科学 Vol. 35; no. 1; pp. 121 - 124
Main Authors: 和田, 三幸, 小野田, 公, 丸山, 仁司
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 理学療法科学学会 2020
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Summary:〔目的〕理学療法士の卒業前と就職3ヵ月時点を比較し,リアリティショックの有無がバーンアウト尺度に与える影響について明らかにすること.〔対象と方法〕4年制医療系大学理学療法学科に在籍する4年生237名を対象とした.バーンアウト尺度およびリアリティショックの有無,職場の満足およびやりがいの有無についてアンケート調査を行った.〔結果〕2回とも記載不備がなく回答した46名を有効回答とした.リアリティショックがある者は就職後に情緒的消耗感が有意に高かった.リアリティショックがない者は就職後に脱人格化が有意に低く,職場の満足および仕事に対するやりがいの割合が高かった.〔結語〕新人理学療法士は就職後にリアリティショックが生じ,バーンアウト傾向になる者がいることが明らかとなった.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.35.121