かんきつ果実中のクマロン-インデン樹脂分析法

かんきつ果実中のクマロン-インデン樹脂 (CI樹脂) の定性および定量法について検討した. 定性は高性能薄層クロマトグラフィーを用いてベンゼンで一次展開後, テトラクロルエチレンでプレートの逆方向から二次展開し, CI樹脂を5個のスポットとして確認した. 検出は, 紫外部吸収法および硫酸による発色法により行った. 定量はCI樹脂を熱分解した後ガスクロマトグラフィー (FID) に付し, 分解主成分であるインデンの相対ピーク高から, 検量線によりCI樹脂量を求めた. 本法による添加回収率は95%以上であり, 検出限界は試料濃度として5ppmであった....

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Published in:食品衛生学雑誌 Vol. 22; no. 4; pp. 263 - 269_1
Main Authors: 藤沼, 賢司, 冠, 政光, 中里, 光男, 有賀, 孝成, 直井, 家壽太
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 公益社団法人 日本食品衛生学会 01-08-1981
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Description
Summary:かんきつ果実中のクマロン-インデン樹脂 (CI樹脂) の定性および定量法について検討した. 定性は高性能薄層クロマトグラフィーを用いてベンゼンで一次展開後, テトラクロルエチレンでプレートの逆方向から二次展開し, CI樹脂を5個のスポットとして確認した. 検出は, 紫外部吸収法および硫酸による発色法により行った. 定量はCI樹脂を熱分解した後ガスクロマトグラフィー (FID) に付し, 分解主成分であるインデンの相対ピーク高から, 検量線によりCI樹脂量を求めた. 本法による添加回収率は95%以上であり, 検出限界は試料濃度として5ppmであった.
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.22.263