過去6ヶ月以内に増悪したCOPD療養者がいる訪問看護ステーションの背景と増悪時に向けた対応の特徴 増悪の早期発見と終末期を見据えた対応に焦点をあてて

目 的:過去6ヶ月以内に増悪した慢性閉塞性肺疾患(Chronic obstructive pulmonary disease)療養者がいる訪問看護ステーション(ST)の背景と,増悪の早期発見・対応および終末期を見据えた対応の特徴を明らかにする.対象と方法:全国のST2,000施設に郵送質問紙調査を行った.調査項目は,ST組織背景,COPD療養者の背景と増悪有無,STの対応,訪問看護師の悩みである.結 果:分析対象は,調査時にCOPD療養者に訪問している301施設(24.1%)とした.増悪した療養者のいるST群(142施設)は,いないST群より,COPD療養者数,非侵襲的陽圧換気療法利用者,修正...

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Published in:THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 73; no. 4; pp. 285 - 292
Main Authors: 梨木, 恵実子, 内田, 陽子, 伊東, 美緒, 齋藤, 貴之
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 北関東医学会 01-11-2023
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Description
Summary:目 的:過去6ヶ月以内に増悪した慢性閉塞性肺疾患(Chronic obstructive pulmonary disease)療養者がいる訪問看護ステーション(ST)の背景と,増悪の早期発見・対応および終末期を見据えた対応の特徴を明らかにする.対象と方法:全国のST2,000施設に郵送質問紙調査を行った.調査項目は,ST組織背景,COPD療養者の背景と増悪有無,STの対応,訪問看護師の悩みである.結 果:分析対象は,調査時にCOPD療養者に訪問している301施設(24.1%)とした.増悪した療養者のいるST群(142施設)は,いないST群より,COPD療養者数,非侵襲的陽圧換気療法利用者,修正MRC息切れスケール(Grade3・Grade4),独居者が多く,対応としてアクションプランの作成,多職種連携,終末期の意思確認をしていた(p<0.05).結 語:増悪したCOPD療養者がいるSTは,COPD療養者の重症度が高く,増悪時に向けて多様な対応を実施していた.
ISSN:1343-2826
1881-1191
DOI:10.2974/kmj.73.285