産婦人科領域におけるImipenem/Cilastatin sodium (MK-0787/MK-0791) の基礎的, 臨床的研究
新しいカルバペネム系抗生物質imipenem (MK-0787) とその不活化酵素阻害剤cilastatin sodium (MK-0791) との配合剤, MK-0787/MK-0791について産婦人科領域で検討を行い以下の結果を得た。 臨床分離菌に対する抗菌力は, グラム陽性球菌に対してすぐれた抗菌活性を示し, そのMIC80は, S. aureus S. epidermidis, S. faecalisに対し0.025~0.78μg/mlに分布し, グラム陰性桿菌 (E. coli, K. pneumoniae, P. aeruginosa, C. freundii, S. marces...
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Published in: | CHEMOTHERAPY Vol. 33; no. Supplement4; pp. 1046 - 1063 |
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Main Authors: | , , |
Format: | Journal Article |
Language: | Japanese |
Published: |
公益社団法人 日本化学療法学会
1985
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Summary: | 新しいカルバペネム系抗生物質imipenem (MK-0787) とその不活化酵素阻害剤cilastatin sodium (MK-0791) との配合剤, MK-0787/MK-0791について産婦人科領域で検討を行い以下の結果を得た。 臨床分離菌に対する抗菌力は, グラム陽性球菌に対してすぐれた抗菌活性を示し, そのMIC80は, S. aureus S. epidermidis, S. faecalisに対し0.025~0.78μg/mlに分布し, グラム陰性桿菌 (E. coli, K. pneumoniae, P. aeruginosa, C. freundii, S. marcescens, E. cloacae, E. aerogenes, Proteus spp.) に対するMIC80は0.2~3.13μg/mlに分布した。グラム陰性菌に対しては第三世代Cephemと同程度であった。 本剤0.5g/0.5g 1回点滴静注後の血漿中並びに骨盤内性器組織中濃度を測定した。組織移行は良好で, 投与後20分で, 血漿中に最高45.1μg/ml, 組織中に60分で14.3μg/gが得られ, その消長は血漿と同様な推移を示した。これらの濃度は主な感染起炎菌のMIC値を上回った。 産婦人科的感染症に対し, 1回0.5g/0.5g, 1日2回, 平均6.3日 (5.95g/5.95g) 投与で, 11例中9例 (81.8%) に有効であり, 66.7%に細菌学的効果を認めた。副作用はなかった。 |
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ISSN: | 0009-3165 1884-5894 |
DOI: | 10.11250/chemotherapy1953.33.Supplement4_1046 |