SY5555に関する基礎的・臨床的検討

• Published in: CHEMOTHERAPY Vol. 42; no. Supplement1; pp. 339 - 344
• Main Authors: 松本, 文夫, 今井, 健郎, 石田, 裕一郎, 桜井, 磐, 高橋, 孝行, 森田, 雅之
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 公益社団法人 日本化学療法学会 1994
• Subjects: SY5555; 体内動態; 呼吸器感染症
• ISSN: 0009-3165; 1884-5894
• DOI: 10.11250/chemotherapy1953.42.Supplement1_339

新規経口ペネム系抗生物質SY5555の体内動態ならびに臨床成績の検討を行い, 以下の結果を得た。 1) 吸収・排泄: 腎機能低下患者5例を対象にSY5555300mgを食後内服した際の本剤の血中濃度と尿中回収率を測定した. 本剤の血中濃度におけるCmaxおよびT1/2, は腎機能低下が高度になるにつれ高値かつ遅延傾向を示した。また尿中回収率も腎機能低下に伴い, 減少傾向を示した。 2) 臨床成績: 化膿性扁桃炎3例, 急性気管支炎3例, 細菌性肺炎2例, マイコプラズマ肺炎1例および慢性気管支炎1例の計10例に本剤を1回100～200mg, 1日3回内服使用したところ, 全例で有効以s上の成績が得られた。また, 本剤による副作用および臨床検査値異常は認められなかった。