ニューキノロン系抗菌薬であるsparfloxacinの基礎的検討と呼吸器感染症における臨床的検討
新しい経口ニューキノロン系抗菌薬であるsparfloxacinの細菌学的検討と呼吸器感染症に対する臨床的検討を行い, 以下の結果を得た。 1. 基礎的検討 Sparfloxacin (SPFX) の抗菌力を14菌種309株について.tosufloxacin (TFLX), ofloxacin (OFLX), ciprofloxacin (CPFX) と比較した。SPFXの抗菌力はOFLX, CPFXより優れており, TFLXと同等の成績であった。 2. 臨床的検討 呼吸器感染症6例に対して, SPFXの臨床的検討を行った。その内訳は, 細菌性肺炎1例, 慢性気管支炎の急性増悪5例であった。6例...
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Published in: | CHEMOTHERAPY Vol. 39; no. Supplement4; pp. 378 - 384 |
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Main Authors: | , , , , , , , , , , , , , , |
Format: | Journal Article |
Language: | Japanese |
Published: |
公益社団法人 日本化学療法学会
1991
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Summary: | 新しい経口ニューキノロン系抗菌薬であるsparfloxacinの細菌学的検討と呼吸器感染症に対する臨床的検討を行い, 以下の結果を得た。 1. 基礎的検討 Sparfloxacin (SPFX) の抗菌力を14菌種309株について.tosufloxacin (TFLX), ofloxacin (OFLX), ciprofloxacin (CPFX) と比較した。SPFXの抗菌力はOFLX, CPFXより優れており, TFLXと同等の成績であった。 2. 臨床的検討 呼吸器感染症6例に対して, SPFXの臨床的検討を行った。その内訳は, 細菌性肺炎1例, 慢性気管支炎の急性増悪5例であった。6例における臨床効果は著効1例, 有効5例であり, 全例が有効以上であった。 細菌学的効果については, 1例が判定可能であり, Haemphilus influenzaeの1株は消失した。 全症例において副作用はみられなかった。臨床検査値においても有意な変化はみられなかった。 |
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ISSN: | 0009-3165 1884-5894 |
DOI: | 10.11250/chemotherapy1953.39.Supplement4_378 |