Sotos症候群を伴う患児の麻酔経験

要旨Sotos症候群を伴う患児に対して,2回の全身麻酔を経験した.患児は精神発達遅滞のため,導入時に著明な興奮状態を呈した.またWhite and Kanderの方法(W&K法)で頭蓋X線計測を行なった結果,挿管困難が予測された.しかし実際の喉頭展開と声門の確認は容易で,第1回目はフェイスマスクで,2回目は気管内挿管による吸入麻酔下に,手術を無事終了した.頭蓋骨に形態異常を認める症例の挿管困難の予測に,W&K法を適用すると,挿管困難を過大予測することを指摘した....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in:日本臨床麻酔学会誌 Vol. 17; no. 2; pp. 112 - 115
Main Authors: 伊藤, 浩子, 斎藤, 憲輝, 広沢, 寿一, 玉川, 竜平, 石部, 裕一
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 日本臨床麻酔学会 15-03-1997
Subjects:
Online Access:Get full text
Tags: Add Tag
No Tags, Be the first to tag this record!
Description
Summary:要旨Sotos症候群を伴う患児に対して,2回の全身麻酔を経験した.患児は精神発達遅滞のため,導入時に著明な興奮状態を呈した.またWhite and Kanderの方法(W&K法)で頭蓋X線計測を行なった結果,挿管困難が予測された.しかし実際の喉頭展開と声門の確認は容易で,第1回目はフェイスマスクで,2回目は気管内挿管による吸入麻酔下に,手術を無事終了した.頭蓋骨に形態異常を認める症例の挿管困難の予測に,W&K法を適用すると,挿管困難を過大予測することを指摘した.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.17.112