非クロストリジウム菌により広範な皮下気腫を生じた糖尿病の1例

症例は48才,男性. 9年前より糖尿病を発病を発症したが未治療のまま経過し,右殿部・大腿部痛,を主訴に来院した.右殿部には2カ月前に出現した〓の痂皮化が認められた.蜂巣織炎を疑い抗生物質の投与が行われ,炎症反応は改善したが症状は変わらず, 3週間後に右大腿部に広範な皮下気腫が出現した.切開創より,無臭乳白色の膿が皮下と筋膜下に認め,非クロストリジウム菌が検出された. 3週間のドレナージで劇的に改善した....

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Published in:日本内科学会雑誌 Vol. 78; no. 4; pp. 585 - 586
Main Authors: 袴田, 睦, 伊藤, 光泰, 須藤, 裕一郎, 後藤, 吉規, 遠藤, 茂樹, 小川, 法良, 大橋, 弘幸, 奥川, 忠正, 山崎, 昇
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 一般社団法人 日本内科学会 1989
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Description
Summary:症例は48才,男性. 9年前より糖尿病を発病を発症したが未治療のまま経過し,右殿部・大腿部痛,を主訴に来院した.右殿部には2カ月前に出現した〓の痂皮化が認められた.蜂巣織炎を疑い抗生物質の投与が行われ,炎症反応は改善したが症状は変わらず, 3週間後に右大腿部に広範な皮下気腫が出現した.切開創より,無臭乳白色の膿が皮下と筋膜下に認め,非クロストリジウム菌が検出された. 3週間のドレナージで劇的に改善した.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.78.585