Lambert-Eaton筋無力症候群を合併した肺小細胞癌の一例

症例は47歳,男性.四肢脱力感を主訴に当院受診.当初,重症筋無力症が疑われた.しかし胸部X線上,縦隔・肺門部に異常影を認め,気管支鏡下擦過診で肺小細胞癌と診断した.誘発筋電図の再検でwaxingを認めた.さらに抗P/Q type電位依存性Caチャンネル(voltage-gated calcium channel: VGCC)抗体が342.0pmol/l (正常は20.0pmol/l以下)1)と陽性だったことから肺小細胞癌に合併したLambert-Eaton筋無力症候群と診断した....

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Published in:日本内科学会雑誌 Vol. 88; no. 5; pp. 902 - 904
Main Authors: 伊藤, 崇, 福居, 嘉信, 小林, 基子, 中山, 母衣, 秋江, 研志, 廣川, 淳一, 山本, 真, 牧村, 士郎, 吉川, 隆志, 寺井, 継男, 藤木, 直人
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 一般社団法人 日本内科学会 1999
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Description
Summary:症例は47歳,男性.四肢脱力感を主訴に当院受診.当初,重症筋無力症が疑われた.しかし胸部X線上,縦隔・肺門部に異常影を認め,気管支鏡下擦過診で肺小細胞癌と診断した.誘発筋電図の再検でwaxingを認めた.さらに抗P/Q type電位依存性Caチャンネル(voltage-gated calcium channel: VGCC)抗体が342.0pmol/l (正常は20.0pmol/l以下)1)と陽性だったことから肺小細胞癌に合併したLambert-Eaton筋無力症候群と診断した.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.88.902