1. 整形外科外来診療における超音波診断

当院では2006年より外来診療において超音波診断装置を用いているが, 超音波診断の利点としてはリアルタイムに静止像と動態の両方を観察ができる点, 非侵襲的であり繰り返し検査が可能である点があげられる. 当院では超音波診断装置を ○腱, 筋肉の収縮や滑動の状態損傷の有無の確認 ○離断性骨軟骨炎等の病変に対して経時的な変化の確認 ○靭帯の状態 損傷の有無とともにストレスを加えた場合の状態の変化の確認 ○パワードップラーイメージを用いて血管新生による炎症所見の有無等で用いているが 加えて手術時の神経ブロックのガイドとしても使用している. このように超音波診断は整形外科領域において有用であると思われる...

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Published in:THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 59; no. 4; p. 373
Main Authors: 小林淳, 樋口博, 加藤和夫, 池田慶子, 高山誠, 小林勉
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 北関東医学会 2009
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Description
Summary:当院では2006年より外来診療において超音波診断装置を用いているが, 超音波診断の利点としてはリアルタイムに静止像と動態の両方を観察ができる点, 非侵襲的であり繰り返し検査が可能である点があげられる. 当院では超音波診断装置を ○腱, 筋肉の収縮や滑動の状態損傷の有無の確認 ○離断性骨軟骨炎等の病変に対して経時的な変化の確認 ○靭帯の状態 損傷の有無とともにストレスを加えた場合の状態の変化の確認 ○パワードップラーイメージを用いて血管新生による炎症所見の有無等で用いているが 加えて手術時の神経ブロックのガイドとしても使用している. このように超音波診断は整形外科領域において有用であると思われるがまだ一般的とは言えない. 今回は当院における超音波診断の実際とその有効性につき報告する.
ISSN:1343-2826