超音波画像を用いた足関節伸筋支帯領域の動態観察 脛骨深筋膜間の計測に関する信頼性の検討

〔目的〕足関節伸筋支帯領域の前区画内において,前脛骨筋腱外側縁を指標に脛骨遠位端前縁と深筋膜間距離の計測方法の信頼性を評価した.〔対象〕整形外科的既往の無い,健常成人男性10名20肢とした.〔方法〕信頼性の評価には,級内相関係数およびBland-Altman分析を用いた.〔結果〕級内相関係数は検者内で0.93,検者間で0.92であった.Bland-Altman分析の結果,検者内,検者間とも系統誤差は認められず,最小可検変化量の95%信頼区間では,検者内で0.99 mm,検者間で1.16 mmであった.〔結語〕本測定方法は,高い信頼性を示すものの,さらなる再現性および妥当性の向上に繋がる設定方法...

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Published in:理学療法科学 Vol. 31; no. 1; pp. 93 - 97
Main Authors: 村野, 勇, 蛯原, 文吾, 瀧原, 純, 川上, 裕貴, 秋田, 哲, 橋本, 貴幸, 若狭, 伸尚, 倉持, 龍彦
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 理学療法科学学会 2016
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Description
Summary:〔目的〕足関節伸筋支帯領域の前区画内において,前脛骨筋腱外側縁を指標に脛骨遠位端前縁と深筋膜間距離の計測方法の信頼性を評価した.〔対象〕整形外科的既往の無い,健常成人男性10名20肢とした.〔方法〕信頼性の評価には,級内相関係数およびBland-Altman分析を用いた.〔結果〕級内相関係数は検者内で0.93,検者間で0.92であった.Bland-Altman分析の結果,検者内,検者間とも系統誤差は認められず,最小可検変化量の95%信頼区間では,検者内で0.99 mm,検者間で1.16 mmであった.〔結語〕本測定方法は,高い信頼性を示すものの,さらなる再現性および妥当性の向上に繋がる設定方法の検討が期待される.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.31.93