23)Ca拮抗薬塩酸マニジピンの長期降圧療法におけるQOLに対する影響の検討

目的:本態性高血圧患者に塩酸マニジピンを長期間投与し, QOLへの影響を検討する. 方法:平成3年7月~平成5年10月まで日本医大第二病院, 稲田登戸病院, 川崎市中原区内の病院10施設の外来を受診した本態性高血圧患者79例で収縮期圧160mmHg以上, and/or拡張期圧95mmHg以上の例に塩酸マニジピン10mg or 20mgを1日1回投与し, 30項目の質問表を用いて投与前, 6カ月, 1年後にQOLの評価を行った(QOLの細目は省略). 結果:全身状態では投与6カ月後, 1年後いずれでも有意の改善がみられ, このうちwell being, 覚醒時疲労, 活力において有意の改善がみら...

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Published in:Journal of Nippon Medical School Vol. 62; no. 3; p. 301
Main Authors: 原文男, 村沢恒男, 伊藤達也, 羽入田陽一郎, 上田征夫, 藤原忠通, 藤岡幹雄, 大村和子
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 日本医科大学医学会 1995
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Description
Summary:目的:本態性高血圧患者に塩酸マニジピンを長期間投与し, QOLへの影響を検討する. 方法:平成3年7月~平成5年10月まで日本医大第二病院, 稲田登戸病院, 川崎市中原区内の病院10施設の外来を受診した本態性高血圧患者79例で収縮期圧160mmHg以上, and/or拡張期圧95mmHg以上の例に塩酸マニジピン10mg or 20mgを1日1回投与し, 30項目の質問表を用いて投与前, 6カ月, 1年後にQOLの評価を行った(QOLの細目は省略). 結果:全身状態では投与6カ月後, 1年後いずれでも有意の改善がみられ, このうちwell being, 覚醒時疲労, 活力において有意の改善がみられた. 60歳以上の女性で改善した項目が多かった. 脱落した3例を除き76例が1年間継続投与され, QOLの面から好影響を与えると判断された.
ISSN:1345-4676