巨大なSpiegelヘルニアに対し腹腔鏡下修復術を施行した1例

患者は60歳代女性.検診を契機に発見された右腹壁ヘルニア(Spiegelヘルニア)に対し腹腔鏡下でメッシュによる修復術を施行した.ヘルニア門は5 cmであり,回盲部が脱出していた.脱出腸管を腹腔内に還納し右結腸の授動を行ったのちにメッシュを留置した.手術時間は2時間2分,出血量は少量であった.術後再発は認めていない.Spiegelヘルニアはまれな腹壁ヘルニアの一種であり,肥満や加齢による腹壁の脆弱化が発症の一因とされる.今回我々は巨大なSpiegelヘルニアの1例を経験したため,文献的考察を加えて報告する....

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Published in:THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 70; no. 2; pp. 105 - 108
Main Authors: 岩崎, 健一, 神代, 祐至, 角田, 龍太, 加藤, 昭紀, 中村, 浩志, 尾本, 和, 三好, 孝典, 兼信, 正明, 椿, 昌裕, 山本, 修, 加藤, 奨一
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 北関東医学会 01-05-2020
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Summary:患者は60歳代女性.検診を契機に発見された右腹壁ヘルニア(Spiegelヘルニア)に対し腹腔鏡下でメッシュによる修復術を施行した.ヘルニア門は5 cmであり,回盲部が脱出していた.脱出腸管を腹腔内に還納し右結腸の授動を行ったのちにメッシュを留置した.手術時間は2時間2分,出血量は少量であった.術後再発は認めていない.Spiegelヘルニアはまれな腹壁ヘルニアの一種であり,肥満や加齢による腹壁の脆弱化が発症の一因とされる.今回我々は巨大なSpiegelヘルニアの1例を経験したため,文献的考察を加えて報告する.
ISSN:1343-2826
1881-1191
DOI:10.2974/kmj.70.105