劣化したマイクロプラスチックが示す細胞毒性機序の解明

「1. はじめに」近年, sustainable development goals (SDGs) の目標14「海の豊かさを守ろう」にも取り上げられているように海洋汚染の抑制に向けた動きが盛んである. 中でも, 環境中に漏出したプラスチックゴミに関する懸念は日々高まっており, 海洋生物のプラスチックゴミの誤飲などによる生態系への影響や, 生物濃縮の可能性も指摘されるなど, 現在のプラスチックの使用量を鑑みても, 無視できない問題となっている. プラスチックの環境汚染については, 近年, 直径5mm以下のプラスチック微粒子であるマイクロプラスチック (microplastics : MPs) が...

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Published in:YAKUGAKU ZASSHI Vol. 144; no. 2; pp. 177 - 181
Main Authors: 芳賀, 優弥, 真鍋, 颯太, 辻野, 博文, 淺原, 時泰, 東阪, 和馬, 堤, 康央
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 公益社団法人 日本薬学会 01-02-2024
日本薬学会
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Description
Summary:「1. はじめに」近年, sustainable development goals (SDGs) の目標14「海の豊かさを守ろう」にも取り上げられているように海洋汚染の抑制に向けた動きが盛んである. 中でも, 環境中に漏出したプラスチックゴミに関する懸念は日々高まっており, 海洋生物のプラスチックゴミの誤飲などによる生態系への影響や, 生物濃縮の可能性も指摘されるなど, 現在のプラスチックの使用量を鑑みても, 無視できない問題となっている. プラスチックの環境汚染については, 近年, 直径5mm以下のプラスチック微粒子であるマイクロプラスチック (microplastics : MPs) が特に注目され, その生態系, ひいてはヒト健康に及ぼす影響が危惧されている.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.23-00152-3