右側副腎全摘および左側腫瘍核出術を施行した家族性両側褐色細胞腫の1例

症例は36歳,男性.健診の腹部エコーで両側副腎部に腫瘍を指摘された.尿中カテコラミン高値であり,腹部CT上両側副腎部に腫瘤を認め,またMIBGシンチ上同部に集積を認めたことから褐色細胞腫と診断した.生涯の補充療法の負担と副腎クリーゼのリスクを考慮して右副腎全摘,左側腫瘍核出術を施行した.本手術施行例は稀少で報告例も少ない.また家系内に両側褐色細胞腫が多発する興味深い症例であるので報告した....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in:日本内科学会雑誌 Vol. 93; no. 11; pp. 2416 - 2418
Main Authors: 下山, 立志, 齋藤, 淳, 伊藤, 譲, 祖山, 暁子, 伊藤, 浩子, 西川, 哲男, 角田, 幸雄, 永田, 真樹, 山口, 邦雄, 飯塚, 孝
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 一般社団法人 日本内科学会 10-11-2004
Subjects:
Online Access:Get full text
Tags: Add Tag
No Tags, Be the first to tag this record!
Description
Summary:症例は36歳,男性.健診の腹部エコーで両側副腎部に腫瘍を指摘された.尿中カテコラミン高値であり,腹部CT上両側副腎部に腫瘤を認め,またMIBGシンチ上同部に集積を認めたことから褐色細胞腫と診断した.生涯の補充療法の負担と副腎クリーゼのリスクを考慮して右副腎全摘,左側腫瘍核出術を施行した.本手術施行例は稀少で報告例も少ない.また家系内に両側褐色細胞腫が多発する興味深い症例であるので報告した.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.93.2416