歯周病原菌の酵素活性を指標とした迅速診断法(SK-013)

歯周病原菌のペプチダーゼ活性を特異的かつ迅速に測定可能なSK-013(サンスター株式会社, 大阪)を用い, 歯周病原菌の検出された部位に対する局所化学療法の有効性を検討した. 機械的デブライドメントを行ったにもかかわらず, SK-013で歯周病原菌を検出した12歯を被験歯とし, ヘリオクリン歯科用軟膏(サンスター株式会社, 大阪)を週1回, 4週間投与した. 細菌検査としてSK-013を用い, また臨床診査としてPlaque lndex(PII), Gingival Index(GI), Probing Pocket Depth(PD), Mobility, Probing Attachmen...

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Published in:昭和歯学会雑誌 Vol. 11; no. 2; pp. 201 - 207
Main Authors: 桜井千早, 高里都喜子, 栗原干佳子, 光崎潤子, 大竹徹, 宮下元, 長谷川紘司
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 昭和大学・昭和歯学会 1991
Online Access:Get full text
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Description
Summary:歯周病原菌のペプチダーゼ活性を特異的かつ迅速に測定可能なSK-013(サンスター株式会社, 大阪)を用い, 歯周病原菌の検出された部位に対する局所化学療法の有効性を検討した. 機械的デブライドメントを行ったにもかかわらず, SK-013で歯周病原菌を検出した12歯を被験歯とし, ヘリオクリン歯科用軟膏(サンスター株式会社, 大阪)を週1回, 4週間投与した. 細菌検査としてSK-013を用い, また臨床診査としてPlaque lndex(PII), Gingival Index(GI), Probing Pocket Depth(PD), Mobility, Probing Attachment Level(AL), Bleeding on Probing(BOP)を用いて試験開始時と4週目に, 診査を行った. その結果, 臨床診査では被験歯のGI, PD, AL, BOPが有意に改善し, またSK-013判定も有意に改善した.
ISSN:0285-922X