手術部マネジメントの実践

手術部の管理・運営には,いまだ体系的な確立された方法論はない.ここでは,手術部を,「患者と手術室スタッフに最良の手術医療を提供する」目的を持った組織ととらえ,“マネジメント”の観点で,その実践的な運営方法について解説する.手術部マネジメントでは,①手術室の物理的基準,②必要看護師数,③手術スケジュールの編成,④手術室の効率的運用,⑤手術のコスト管理,⑥手術用医療機器の管理,⑦安全な手術,⑧職業意識などが課題となり,それらは相互に密接に関連している.本稿ではこれらの課題に対する自施設での取り組みを紹介するとともに,手術部マネジメントの日米の比較も併せて行う....

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Published in:日本臨床麻酔学会誌 Vol. 36; no. 7; pp. 650 - 657
Main Authors: 安原, 洋, 深柄, 和彦, 小松, 孝美, 村越, 智, 齋藤, 祐平, 上寺, 祐之
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 日本臨床麻酔学会 15-11-2016
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Description
Summary:手術部の管理・運営には,いまだ体系的な確立された方法論はない.ここでは,手術部を,「患者と手術室スタッフに最良の手術医療を提供する」目的を持った組織ととらえ,“マネジメント”の観点で,その実践的な運営方法について解説する.手術部マネジメントでは,①手術室の物理的基準,②必要看護師数,③手術スケジュールの編成,④手術室の効率的運用,⑤手術のコスト管理,⑥手術用医療機器の管理,⑦安全な手術,⑧職業意識などが課題となり,それらは相互に密接に関連している.本稿ではこれらの課題に対する自施設での取り組みを紹介するとともに,手術部マネジメントの日米の比較も併せて行う.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.36.650