16)Buerger病と診断が困難であった特発性後腹膜線維症の1例

症例:54歳, 男性. 既往歴:42歳時より甲状腺機能低下症のため内服治療中. 生活歴:タバコ20本/日. 現病歴:平成6年7月頃より左下肢腫脹, 間歇性践行が出現. 次第に冷感, チアノーゼを伴うようになり, 近医でバージャー病と診断受け, 当院紹介入院となる. 現症:血圧136/88. 脈拍82整. 左大腿より末梢全体腫脹, チアノーゼ様変化あり. 左膝下動脈触知良好, 左足背動脈触知微弱. 右下肢異常認めず. 入院後経過:下肢動脈造影では血流の遅延を認めるものの動脈硬化性変化はなかった. PGE1剤のDIV, 硬膜外ブロック施行し疼痛はやや改善したが, 腫脹はむしろ増悪. 下肢静脈造影を...

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Published in:Journal of Nippon Medical School Vol. 62; no. 5; pp. 551 - 552
Main Authors: 布旋環, 飯田恵, 赫彰郎, 増田栄, 陳光永, 家所良夫, 日置正文
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 日本医科大学医学会 1995
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Description
Summary:症例:54歳, 男性. 既往歴:42歳時より甲状腺機能低下症のため内服治療中. 生活歴:タバコ20本/日. 現病歴:平成6年7月頃より左下肢腫脹, 間歇性践行が出現. 次第に冷感, チアノーゼを伴うようになり, 近医でバージャー病と診断受け, 当院紹介入院となる. 現症:血圧136/88. 脈拍82整. 左大腿より末梢全体腫脹, チアノーゼ様変化あり. 左膝下動脈触知良好, 左足背動脈触知微弱. 右下肢異常認めず. 入院後経過:下肢動脈造影では血流の遅延を認めるものの動脈硬化性変化はなかった. PGE1剤のDIV, 硬膜外ブロック施行し疼痛はやや改善したが, 腫脹はむしろ増悪. 下肢静脈造影を行ったところ, 左総腸骨静脈閉塞, 右総腸骨静脈圧迫の所見を得た. CT, MRIでは仙骨前面に平板状の腫瘤像と右水腎症を認めた.
ISSN:1345-4676