脳血管障害を有する高齢者における立ち上がり動作の関連要因

〔目的〕脳血管障害を有する高齢者が椅子からの立ち上がりが可能となるためには,どのような要因が関係しているのかを明らかにする.〔対象と方法〕通所リハビリテーションに通う,脳血管障害を有する65歳以上の高齢者70名.面接調査:疾患名,発症日,麻痺側,移動状況(屋内).体格および身体機能:座面台40 cmおよび30 cmの椅子からの立ち上がり,膝伸展筋力,麻痺側運動麻痺,膝関節可動域,麻痺側下肢筋緊張を測定した.〔結果〕40 cm からの立ち上がりについては,有意な関連は認められなかった.30 cmからの立ち上がりについては, 麻痺側の膝伸展筋力体重比が有意に関連した.〔結語〕脳血管障害を有する高齢...

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Published in:理学療法科学 Vol. 33; no. 6; pp. 951 - 958
Main Authors: 川﨑, 孝晃, 宮田, 恭兵, 江口, 紘史, 松永, 玄, 渡辺, 修一郎
Format: Journal Article
Language:Japanese
Published: 理学療法科学学会 2018
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Description
Summary:〔目的〕脳血管障害を有する高齢者が椅子からの立ち上がりが可能となるためには,どのような要因が関係しているのかを明らかにする.〔対象と方法〕通所リハビリテーションに通う,脳血管障害を有する65歳以上の高齢者70名.面接調査:疾患名,発症日,麻痺側,移動状況(屋内).体格および身体機能:座面台40 cmおよび30 cmの椅子からの立ち上がり,膝伸展筋力,麻痺側運動麻痺,膝関節可動域,麻痺側下肢筋緊張を測定した.〔結果〕40 cm からの立ち上がりについては,有意な関連は認められなかった.30 cmからの立ち上がりについては, 麻痺側の膝伸展筋力体重比が有意に関連した.〔結語〕脳血管障害を有する高齢者が座面高30 cmの低い椅子から立ち上がるためには, 麻痺側の膝伸展筋力体重比の影響が大きいことが明らかとなった.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.33.951