外科的整腹を行った犬の房室中隔欠損症の一例(不完全型心内膜床欠損症)(短報)

不完全型心内膜床欠損症と診断したコリー犬を体外循環により整腹を行った. 本症は右室負荷所見, 心エコー検査での心房中隔一次孔欠損の存在, 房室弁の付着異常, また特徴的な左室造影像により診断した. 欠損孔の整復は, 三尖弁付着部の線維組織でパッチ縫着を行った結果, 刺激伝導路の傷害を回避できた. 症例は体外循環より離脱したが, 術後33時間後に死亡した. 剖検時に憎帽弁裂隙が認められた....

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Published in:Journal of Veterinary Medical Science Vol. 56; no. 5; pp. 981 - 984
Main Authors: 中山, 智宏, 若尾, 義人, 上地, 正実, 武藤, 眞, 陰山, 敏昭, 田中, 克明, 川畑, 充, 高橋, 貢
Format: Journal Article
Language:English
Published: 公益社団法人 日本獣医学会 1994
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Description
Summary:不完全型心内膜床欠損症と診断したコリー犬を体外循環により整腹を行った. 本症は右室負荷所見, 心エコー検査での心房中隔一次孔欠損の存在, 房室弁の付着異常, また特徴的な左室造影像により診断した. 欠損孔の整復は, 三尖弁付着部の線維組織でパッチ縫着を行った結果, 刺激伝導路の傷害を回避できた. 症例は体外循環より離脱したが, 術後33時間後に死亡した. 剖検時に憎帽弁裂隙が認められた.
ISSN:0916-7250
1347-7439
DOI:10.1292/jvms.56.981